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Oct 2024
LIFESTYLE SURF2022 Sep 2

旅をして、サーフィンをして…。ありのままを自由にダイナミックなアートで表現し続ける注目のアーティストERI TAKAGIさん

撮影当日、早朝の茅ヶ崎(神奈川)の海。サーフボードを持って、ビキニにアロハシャツスタイルで、ニコニコと笑顔で登場したのは、湘南を拠点に活動する新進気鋭のアーティスト・ERI TAKAGI(以下: ERI)さん。自由でダイナミックに描かれる作品は、彼女そのものなんだと出会った瞬間に感じることができた。今回は、アート、海、旅、サーフィン…、好きなことをありのままに楽しみ、表現する彼女のライフスタイルに迫りました。
Text: Rie Watanabe / Photo: Takaya Yagami
   

―サーフィンとの出会いを教えてください。

私は奄美大島がセカンドホームと言っていいくらい大好きで、仕事やプライベートで年間に5回くらい行くこともあるんです。サーフィンに触れたのは、5〜6年くらい前に奄美(大島)に行ったとき、地元のサーファーたちに連れて行ってもらったことがきっかけでした。奄美(大島)にいないときも海に入りたいと思い、本格的にやり始めたのは2〜3年前からです。

―サーフィンの魅力にハマっていった理由はなんですか?

なんというか…、疲れ方がすごく良かったんですよね。あとは、新しい友達と新しい遊びができることがすごくうれしくて、どんどんハマっていきました。

サーフィンを始める前は、バリスタの仕事をしていたこともあり、コーヒーが好きでカフェ巡りも趣味だったんですが、カラダを使って遊ぶ楽しさがサーフィンにはあったし、遊びの原点というか、子どもの頃の遊びをやっているような感覚で、「キャッキャ」と言って楽しそうに海に入っている大人の人たちを見るのも幸せなんです。本当に心から楽しんでいます!

よく日に焼けた肌とナチュラルな笑顔が魅力溢れるERIさん
誰もいない朝一の海。水着を直すサーフガールならではの絵になる1シーン

―たくさんトリップへ行ったり、個展のスケジュールも忙しいと思いますが、年間を通してどんなライフスタイルを過ごしているんですか?

昨年はヒマさえあれば、奄美(大島)に行っていたんですが、今年は仕事などで沖縄に呼んでもらえる機会が多く( 10月にも沖縄で個展を予定 ) 、沖縄と奄美(大島)に3回ずつくらい行きましたね。その間に制作や個展などもやっています。

―湘南にいるときは、海から近いアトリエを拠点に過ごしていることが多いと思いますが、毎日のルーティンってありますか?

ルーティンってまったくないんですよね(笑)。全然違う毎日を過ごしています。強いていえば、“ コーヒーを淹れること ” “ お香を焚くこと ” は1日1回はやっています。特別なものを作るわけではないんですが、キッチンに立って、没頭できる料理も好きなので、自炊することも多いです。

料理に限らず、サーフィンもそうなんですが、ケータイから離れて、何かに入り込んでリセットできるような時間は、私にとってすごく大切なんです。

アトリエは海のすぐそば。少し海に入って1本ライドして、それだけでも十分リセットできる

―サーフィンをしているときはもちろん、旅をしたり、自然と共に過ごすことも多いERIさんが大切にしていることはなんですか?

自然へのリスペクトを忘れません。私は自然は味方でもあり、敵でもあると思っているんです。そこにあるものだから味方、敵という言い方はおかしいかもしれませんが、その自然のなかに入って人間が遊ぶので、「お邪魔します!」という気持ちで遊ばせてもらっています。

海から家も近いので、ワンハンドクリーンという感じで、ゴミも当然持ち帰ります。

海に入る前、上がったあとに当たり前のように自然と一礼していたERIさん

―サーフィン、旅、自然と遊ぶ時間…。ERIさんにとってどんな時間ですか?

作品の表現に関して、「海からインスピレーションはありますか?」とよく聞かれるんですが、そういうのはなくて…。トリップやサーフィンから “ 無 ” になって帰ってきて、何もない状態から次へ進んでいくんです。

SNSなんて見たくないし、ヘッドホンすら耳が痛い…、そんな風に感じることも多いので、海に入っている時間や友人と過ごす時間は、無意識にデトックスしている、とても大切な時間です。

海上がりの最高の笑顔
リセットしてまた作品づくりへ

―バリスタとして仕事をしていて、いわゆる脱サラを決断をして、今の活動をされているERIさんですが、選択肢が多い時代だからこそ、これからの生き方について少し悩んでいる人たちに向けてメッセージをお願いいたします。

私の絵のテーマはまさに「ありのままでいよう!」なんです。“ 仕事を辞めて大丈夫かな? ” とか “ 周囲の目はどうかな? ” とか、安定的な仕事がなくなることって先が見えなくなることだから、そう思うことって普通だし、間違いでもなんでもないんです。

ただ「それでいいの?」という問いかけはしていきたいと思っています。私自身はつねに「このままでいいのか、後悔しないかな」っていう考えを持っていて、その答えを大事にしています。選択は人それぞれだし、否定はいっさいしないけど、もし違和感を感じている人がいるなら、お話もしたいし、作品も見てほしいと思っています。「好きなものを好きって大きく言おうね」って、メッセージしたいから…。

海から上がり、潮風を感じるアトリエでたくさんのメッセージを語ってくれた
数々の作品を生み出しているアトリエのデスク

―ERIさんのメッセージが込められたダイナミックな作品を見られる個展がスタートしますね。

9月1日から「NOS Bar&Dining 恵比寿」で個展が始まります。テーマのタイトルは「NO PERFECT」。“ そのままで ” “ 完全じゃなくていい… ” そんな意味を込めています。

天井が高いダイニングでの開催になるので、大きい作品をメインに飾りますし、テイストもこれまでとは少し違って、水が垂れている様をそのまま表現したりして水彩画っぽい描き方をしているんです。そんなテクスチャーも楽しんでもらえたらうれしいですね。

気に入って頂けた作品は購入も可能ですし、ポスターの物販なども予定しています。

辻堂(神奈川)にある「GREENSTAMPS COFFEE」のトイレにはERIさんの代表作でもある花のアートが一面に描かれている
ノスタルジーな花のアートがフォトジェニックな写真を演出
「GREENSTAMPS COFFEE」
神奈川県藤沢市辻堂西海岸1丁目9-1
TEL: 0466-66-8008
インスタグラム: @greenstampscoffee

―最後に、これからトライしたいことはありますか?

んー、なんだろう(笑)。L.A.に行きたいと思っているので、秋に計画を立てています! それから、私がサーフィンを始める前のブームってバックパッカーで旅をすることだったので、バックパッカーじゃなくてもいいから、東南アジアへ行ったり、ヨーロッパで素敵な洋服を着てオペラなんかも行きたい。

あとは、海外と日本の2拠点で活動がしたいな、なんて考えています!

【INFOMATION】
個展「NO PERFECT」
場所: NOS Bar&Dining 恵比寿
日程: 2022年9月1日〜9月30日
時間: 18:00〜
※9月5日19時〜 BARエリアにてDJナイトを開催
※ダイニングバーのため店舗のオープン時間に合わせてご覧頂けます。お食事やドリンクとともにお楽しみください

PROFILE
ERI TAKAGI エリ・タカギ |神奈川県藤沢市出身。アーティスト活動のため脱サラ。湘南を拠点に活動し、サーフィンや旅を楽しみながら、自身の好きな世界観を自由でダイナミックな作品で表現し、個展も多数開催。Instagram @eringostar26

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